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木の実を集めて君にあげる
第12章 一緒に歩き続ける
翌日、産婦人科に行ったら、
嬉しいことに瑞樹ちゃんは妊娠していた。


あれだけしてたら、
当たり前のことかもしれないけど、
本当に嬉しくて、
僕は瑞樹ちゃんより先に泣いてしまった。


注意事項とか、メモしながら聞いてたら、
以前、会ったことがある看護師さんに笑われてしまった。


流産した件もあるから、
普通の妊婦さんより検診はこまめに行くことになった。


でも、まだ安定期じゃないから、
暫く両親達には伏せておこうかと言っていた。


択一試験は2人とも合格して、
論文試験が終わってから両親達に報告すると、
本当に喜んでくれると同時に瑞樹ちゃんの身体をえらく心配してくれた。


瑞樹ちゃんの大学の先生達にも根回ししてくれて、
やむを得ず欠席することはあっても、
それまで無遅刻無欠席ということもあり、
後期試験も受けれるようにして貰えることになった。


11月に無事に出産した時は、
帝王切開だったから、
本当に痛々しくて瑞樹ちゃんが可哀想だったけど、
主に瑞樹ちゃんのお母様と僕の母さんが育児サポートにも入って、
順調な子育て体制が取れた。


瑞樹ちゃんの実家に住むことになって、
そこにお祖母様が来たり、
うちの両親が来たりして、
わいわいと和やかな生活が続いた。


庭に3種類の桜を植えて貰ったのは、
多分、宇田川亮平とりんくんと月(るな)ちゃんを想ってなんだと感じた。


1年目は殆ど花をつけなかったけど、
3月20日には2人でお寺にお墓参りにも行って、
瑞樹ちゃんの出産のことを報告した。


その次の試験は、
無事に僕は合格して、
なんとか在学中の現役合格という自分に課したノルマはクリアした、

瑞樹ちゃんも論文まではいっていて、
次回はいけそうな感じだった。


司法修習は地方に行かなくてはいけなくなって、
初めて一人暮らしを体験したけど、
瑞樹ちゃんを手伝ってたことが役に立ったりしていた。


そして、卒業後の試験で瑞樹ちゃんも無事に合格して、
1年遅れで司法修習に行くことになった。


多分、子育てしているという要素が影響したのか、
父親達が根回しをしたのか、
瑞樹ちゃんは近くで修習することになっていた。

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