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木の実を集めて君にあげる
第4章 瑞樹ちゃんとのキス
映画館に着いたシートを確認すると、
一番後ろの列だった。


「飲み物買ってくるね?
ほら、悠介、付き合えよ?」と言われて、
2人で売店に向かった。


「ごめん。
時差ボケで眠いから、
映画館で寝れるかなって思ったけど、
それ以上に、紘子ちゃん、タイプでさ。
落とすことにしたから。
お前は、瑞樹ちゃんだろ?
頑張れ」と言って、僕に何かを握らせる。

見たら、コンドームだった。



戻ると紘子ちゃんが、
「あっ!
瑞樹ちゃん、奥に移動して?
ほら!
隣、安西くんね?
でもって、高橋くん座って?
私、端が良いから!」と言う。



暗くなって映画が始まる。

瑞樹ちゃんは真剣な顔でスクリーンを観てて、
時々キラリと光る顔が可愛過ぎた。


キスシーンとかになると、
恥ずかしそうに俯くのも可愛いくて、
そっと手を握ってしまうと、
瑞樹ちゃんはぎこちなく笑って、
僕の手をそっと外した。


ラブシーンが段々濃厚になってきて、
思わず僕はゴクリの唾を呑み込む。

その音が聴こえてなかったなと、
瑞樹ちゃんの方を観ると恥ずかしそうに下を向いている。


可憐過ぎる。


んっ?

高橋が俺に背中を向けるようにして身体を動かすから、
そっちを見て、
ポップコーンの箱を落としそうになる。


高橋と紘子ちゃんがキスしてるんだけど、
なんていうか、もう、エラくエロいキスをしていて、
瑞樹ちゃんから見えないか、
心配になってしまって、
僕は瑞樹ちゃんの方を向いて、
高橋たちが見えないような角度で座り直して、
また、そっと手を握った。


高橋のヤツ。
紘子ちゃんのスカートは捲れ上がって、
明らかに高橋の手が下着の中に入ってたよ。


僕が不自然な格好で自分を見るから、
瑞樹ちゃんは少しビックリした顔で僕を見た。

その後、
「えっ?」と小さい声を上げて震えた。
多分、僕の向こうの2人が見えちゃったんだな。



「手だけ、握らせて?
お願い。
それ以上はしないから」と言うと、
瑞樹ちゃんは少し頷いてくれたから、
僕は調子に乗って、
指を絡ませるように手を繋いだ。


少し冷たくて小さい手が、
ゆっくり僕の手の平で温まっていく感じがした。


髪の香りをゆっくり吸い込む。

うん。
この前、選んだヤツと同じだと思った。

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