この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
木の実を集めて君にあげる
第11章 初めての夜
結婚式でも披露宴でも、
瑞樹ちゃんは可愛くて綺麗で、
僕は夢じゃないかなって思いながら、
何度もそっと瑞樹ちゃんを見た。


その度に瑞樹ちゃんは、
とても優しい笑顔を僕だけに見せてくれて、
何度も泣きそうになってしまった。


そのまま、ホテルのスイートルームに入ると、
ホッとした。

そして、今夜は瑞樹ちゃんと結ばれると思うと、
嬉しさより緊張してることに気づいた。


何度も何度もシュミレーションした。
ロマンチックにしたくて、
お風呂に浮かべる薔薇とかキャンドルも準備した。

夜景を観ながら後ろからそっと抱き締めて、
キスをする。

舌入れて、
腰が抜けるほどのキスをする!

それで、
お姫様抱っこでベッドに運んで…。


瑞樹ちゃんもなんか、
緊張してるみたいだから、
僕が落ち着いて優しくリードする。


そう思ってたら、
瑞樹ちゃんが「悠介さんは、全部知ってたのよね?」と言って、
いきなり倒れてしまって、
僕は慌てながらシュミレーションとは違う形でお姫様抱っこして、
瑞樹ちゃんをベッドに運んだ。


そして、部屋の灯りを少し落としてから、
ソファに座ってぼんやり考え事をしてしまった。


どれくらいの時間が経ったのか判らなかったけど、
窓の外がすっかり暗くなった頃に、
フラフラしながら瑞樹ちゃんが起きて、
僕の隣にそっと座った。


僕が月(るな)ちゃんのことを知っても、
ずっと自分を守ってくれた。
亮平さんが亡くなるのを知ってたのに、
父親になると言ってくれた。

そのことを言いながら、
「どうして?」と泣く瑞樹ちゃんに、
僕はただ、
瑞樹ちゃんがずっと好きだったからとしか言えなかった。
全部受け入れて、
瑞樹ちゃんを守ること。
本当にそれだけ。


「悠介さんに甘えてばかりで、
酷いことしてた」と言う瑞樹ちゃんに、

「酷いこと?
酷いことなんてされてないよ?
一緒に過ごせて嬉しいし。
こうやってハグ出来て、結婚も出来たでしょ?」と笑うと、
瑞樹ちゃんから激しくキスをしてくれて、
ドクンと心臓が高鳴る。


「ずっと見守ってくれてありがとう。
支えてくれてありがとう」と囁きながら舌を絡めてくれる。


僕はもう、
どうにかなりそうだった。
/110ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ