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not erotic love stories
第26章 テレフォン・クラブ:雨宿り(第三話)薄くなった男
初めての事だ。

男は、風俗関係は余り好きではなかった。

三十を過ぎて未経験という訳でもなかったが、結婚前にそういう所に出入りするのは何か自分の中の大切な物が失われていくようで、虚しい気がするのだ。

「テレ・クラ」も同様に感じていた。

ただ、今はもうヤケになった気分で、うす暗い階段を昇っていった。

店内に入ると受付があり、身分証明書を出すように言われた。
社員証明書を出すと、自分の会社の名前が書き込まれていった。
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