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SMクラブ回顧録
第1章 SM雑誌
 もうかれこれ50年前のこと、僕が高校1年生の時、どういう経緯であったかは忘れたが、偶然、SM雑誌を読む機会があった。そもそもSMなる言葉すら知らなかったし、女性を縄で縛ったり、鞭で打ったりなどの興味はなかった。ところが、女性を責める手段に浣腸があることを知り、ものすごい興奮を覚えSM雑誌の虜になった。その頃の僕は浣腸に何か淡い憧れのようなものを抱いており、その浣腸シーンが描写される小説があることすら驚きであった。国語は得意ではなく、小説もほとんど読んだことのない僕であったが、SM雑誌を密かに購入し、毎晩ベッドで読み、自慰に耽った。高校生の僕がSM雑誌を購入することはなかなか度胸のいることでもあり、SM雑誌が常設してある本屋さんも限られていた。高校生はダメ、と店員さんに購入を断られ、恥ずかしいこともあった。
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