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呪われた王宮~宿命を負う聖少女の物語
第108章 雷(いかづち)(アズート)
『いいっ、いいのぉ・・・司教様ぁ・・・』

強烈な快感が目眩と共にルナを襲う。
ルナの耳に死んだ筈のアズート司教の声が聞こえてくる。

『ウハハハハハ・・・・ルナよ。お前は、俺の呪いから逃れる事は決して出来はしないのだ』

「そ、そんな・・・ウソッ・・ウソよ」

霞み瞳に涙が滲む。
快感が思考を溶かしていく。

誰もいない教会の祭壇で、ルナは逃れられない事実を噛みしめるのだった。
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