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呪われた王宮~宿命を負う聖少女の物語
第32章 儀式(呪われた王宮)
「キエフ・・・」

ルナ女王の瞳が近づいてくる。
何ともいえない甘い香りが漂っている。

「じょ、女王様・・・」
キエフは恐れ多くて緊張したが、身体中が痺れるような感覚を抱いていた。

「王女で・・いいわ・・・」
ルナの美しい顔が目の前にある。

「ル、ルナ王女さ・・・」
キエフの言葉はルナの形のいい唇で塞がれてしまった。

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