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呪われた王宮~宿命を負う聖少女の物語
第4章 白い記憶(呪われた王宮)
夢であった。

だが、それがどういった夢なのか何も覚えていない。
ただ熱く火照った身体が、むずがゆかった。

この頃目覚めると、いつもそうだった。
どんな夢であったか懸命に記憶を辿るのだが、思い出せないのだ。

ただ心に残るのは言い知れぬ不安な気持ちと共に、不思議な快感の余韻であった。
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