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呪われた王宮~宿命を負う聖少女の物語
第4章 白い記憶(呪われた王宮)
そして・・・。

ルナは小さな手を、恐る恐る這わせた。
長い足の付根でそれが止まると、少女は怯えた表情で呟いた。

「また・・濡れてる・・・」
微かな静電気を伴って白い指が花園を辿ると、ネットリとした感触が伝わった。

先日、十五歳の成人式を迎えてから毎日ように夢をみる。
そして、少女だったルナの身体も徐々に大人びていった。
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