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呪われた王宮~宿命を負う聖少女の物語
第5章 噂(呪われた王宮)
「見られちゃったかしら、司教様に」
ルナが顔を赤らめて言うと、ディオンの胸がズキンとした。

こんな可愛いルナと昨日キスをしたのだと、改めて思い出したからだ。
しかし自分のよこしまな思いを見ぬかれぬように、ディオンは真顔で呟いた。

「大丈夫だと思うよ、だけど・・・」
ディオンの真剣な表情に、ルナは訝しげに聞いた。

「えっ・・何・・・?」
ディオンは一瞬戸惑っていたが、決心するように声を出した。
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