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熱い視線に身体が疼く
第1章 偶然の出会い
出会いっていつもありふれていて、その中から自分の好みの人を振り分けていくものだと思っていた。

でも、私と君との出会いは、奇跡だったね。


少しどんよりした青空の中、私はバイト先に向かっていた。

ふと時計を見ると、集合時間の10分前。

これなら余裕で着く。

横断歩道を渡って、私は集合場所のスタジオの門をくぐった。

「ここでいいのかな。」

私は、キョロキョロと周りを見る。

すると、ちょっと今時の若者っぽい人が、私の横を素通りしていった。

「すみません。」

その人が振り返ると、ちょっとドキッとした。

ある芸能人に似ているからだ。


「お兄さんも、バイト?」

「いや、違うけど。」
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