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人生双六~振り出しに戻る~
第3章 小4秋
 深紅のブラジャーに揃いのパンティ。
 スニーカーに靴下。
 こんな場所に呼び出されたにしては派手な下着姿を身を縮めてなんとか隠そうとするが好実は差し出した指をクイクイと曲げて催促する。
 「クッ!」
 唇を血が出る程噛みしめ全裸になる。
 「まだあるでしょ?」
 好実は刑務官の経験でもあるんじゃろうか?
 耳朶に光る小さなピアスと腕時計まで回収し文字通り寸鉄帯びぬ、一糸纏わぬ裸体を晒させる。
 鼻唄混じりにGパンのポケットを探っていた好実はニヤリと嗤う。
 「勉強に関係ない物は没収しまぁ~す。」
 取り出したのはスマホとボイスレコーダー。それと財布か?
 それらを予め用意してあった水を満々と湛えたバケツに投下。ピアスと腕時計も後を追う。
 「なぁっ!」
 思わず抗議の声を上げるのをテーブルの天板を叩き制する。
 「何か文句あるの?なんならオマンコにザーメン以外の物が入ってないか調べてもいいのよ?それとも仕込んでるのはアナルの方かしら?」
 同性の脅迫者に秘部を弄られるおぞましい想像に慌てて頭を振る。
 「そう。ざぁ~んねん。」
 少しも残念そうには聞こえない。
 本当にこれがあの好実なのか?
 儂に抱かれておる時とはまるで別人じゃ。
 おなごは化生とはよく言ったものじゃ。
 桑原桑原。
 「お名前と年齢。ご職業は?」
 「草鹿菖子。26歳。しょ、小学校の教師・・・です。」
 「草鹿菖子さん。26歳。あら?職業は違うわよね?」
 「違いません。」
 最後のプライドなのだろう。頑なに否定する。
 「アァ~ン!オマンコ凄いの!」
 一度止まっていた動画が再び流れる。
 「この人のご職業はな~ぁ~に?」
 鼠を甚振る猫のようだ。
 「・・・・・・」
 萎縮して言葉が出ない菖子にこれまた用意してあったスケッチブックを見せる。
 太いマジックで書かれた文字を示す。
 「送信ボタン押しちゃうよ。」
 スマホの縁を指でなぞる好実についに心が折れた。
 「い、淫乱な売春婦です。」
 「聞こえない!」
 「草鹿菖子は淫乱な売春婦です!」
 自棄糞な怒鳴り声に満足そうに頷くと
 「だ、そうですよ。ご主人様。」
 やれやれ。
 やっと出番か。
 衝立を押しやり前に出る。
 右手に持ったビデオカメラはそのまま録画を続けながら好実の横に立ち左手でご褒美代わりに乳房を揉んでやる。
 
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