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第1章 初体験
「いいの。私の初夜は、幸せだったから。」

「桃花……」

「それに叔父さんの精子も、貰っちゃったし。」

涙を流しながら、私は笑った。

「桃花。俺はおまえの味方だよ。辛いならいつでもおいで。」

「うん。」

そして私は、叔父さんと最後のキスを交わした。


家に帰ると、母が玄関で待っていた。

「あんた、オジサンが好みだったんだ。」

身体がピクッと動いた。

「せっかくの処女、智也にあげたんだね。あーあ、勿体ない。」

「お母さんには、分からない。私の初めての経験を、売ろうとしたあなたに。」

私は母を睨んだ。

「おー怖い。まあ、いいさ。これであんたも覚悟ができたんだったら。」

そう言って母は、私にコンドームの箱を渡した。
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