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花の香りに酔う如く
第21章 沙羅双樹の想い②〜空
俺が札幌の大学に行くことになって、
なかなか先輩と会えなくなって、
こっちに戻って来る時だけ、
ラブホで会うような関係になった挙句、
先輩は親の病院を継ぐからと、
見合いをして結婚することになった。



最後に先輩と会ったのは、
先輩の結婚式だった。


俺は大学を出て、
本山で修行をしていたから、
まさかの坊主の正装で参列した。


控え室で、
「その格好もゾクゾクするな」と先輩に言われてキスされたけど、
股間を触られても勃つことはなかった。


結婚して、家を継ぐ。
その為に、多分、一番好きだったコーチとも、
歳下で弄びたかった俺とも別れて、
普通の生活するんだなと思って、
気持ちが醒めていったからだと思った。


俺、これからどうしよう?
ずっと本山にいるわけにもいかない。

遠い親戚の寺を継ぐことになってるけど、
先輩みたいに結婚とか、出来るのかな?

今更、女の子と寝るとか、
出来そうにないけど、
オトコと結婚とかしたら、
周りが発狂するだろうし。



はぁ。
やば。

本当にどうしたもんか。



俺はそんなことを考えながら、
養子先の寺に入り、
なんか、無骨なオトコばかりの寺で、
雑務に追われていった。



そんなある日、
久し振りに実家の寺に帰ったら、
たまたま茶道の稽古の日で、
慧兄さんと沙羅に会った。


二人は凄く親密な感じがしていて、
なんか、俺、照れてしまった。


沙羅を迎えに来たのか、
翌日、律兄さんもやって来て、
久し振りに兄弟三人が揃った。


それで、
「律兄さんと沙羅の間に男の子産まれたら、
養子に欲しい」ってことを言ってみた。


これから結婚して、
子供、出来るだろうと言われて、
正直に話さないと判って貰えないと思って、
沙羅も居る処で、
自分がゲイだってことを伝えた。


そしたら、兄さん達も爆弾発言で、
二人が沙羅を愛してるって言い出した。


沙羅は物凄く動転したのか、
一気に置いてあったグラスの水を飲み干した。


正確には氷が解けて薄くなったウィスキーだったけど、
極端にお酒に弱い沙羅は、
その場でフラフラと眠ってしまった。
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