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花の香りに酔う如く
第8章 金木犀の香りほどの不安②〜律
その翌週、大学まで迎えに行った車の中で、
沙羅ちゃんがびっくりするようなことを言った。


「なんか、クラスメイトが私を遠巻きにしてるなと思ってたら、
私のこと、『反社の家の娘』って言いふらしてるヒトがいるんですって。
『極道の娘』ってことかな?」と、
クスクス笑うけど、
遠巻きにって、
仲間外れにされてるってことだと思ったら、
心配になってしまう。


「沙羅ちゃん、ごめん。
僕のせいだね?
沙羅ちゃんに酷いことしたヤツを威嚇しようと思って、
わざとそういうイメージつけようかと思って、
そういう格好してたからね」

「別に他人がなんて思おうとどうでも良いけど…。
部活の先輩が、
その噂を聴いて、
大会に出場停止になるかなって心配しちゃってて…」

「うわ。
だったら、先輩たちを寺に呼んだら?
誤解、解けるでしょ?」


そう言うと、
「そうか。
その手がありますね?」と嬉しそうに笑った。


それで、日曜日の午後に、
空手部の人達が、
寺に来ることになったようだった。


いつものように前日は沙羅ちゃんの実家に送り届けて、
翌日、教会に寄ってから寺に戻って来た沙羅ちゃんは、
着物を着て、
茶室を整えて、
空手部の人達を迎えた。


顧問の先生までやって来たようで、
思ったより大人数だった。
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