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ただ一緒に居たいだけ
第8章 マインドゲーム
「こんばんは」とチャットを打つと、
すぐに慎吾さんがマンツーマンのチャットをしてくれた。


「美波さん、全然イン出来なくて、ごめんね。
LINEも返せなかった。
仕事でトラブルがあって、
バタバタしてた」

「大丈夫よ?」

「週末も車中泊でキャンプに行こうって言ってたけど、
行けなくなっちゃった」

「お仕事ですもの。
仕方ないでしょ?」


そう言いながら、
これは慎吾さんの優しい撤退かなと思った。


「来週は少し落ち着いてると思うから、
キャンプ行こうね?
それと、ポッキーの日もあけておいて?」

「来週は、木曜から出張なの。
戻りは土曜の夜になっちゃう」

「じゃあ、キャンプは無理かな?
日曜に外だと、
疲れちゃって仕事に響くよね?
あ、品川かな?
迎えに行っても良い?」

「まだ、時間が判らないから…」

「何処に行くの?」

「名古屋よ?」

「えっ?
あのさ。
オヤジとは会わないよね?」

「えっ?
考えもしなかった」

「それなら良いけどさ。
ほら、名古屋に来る時、
連絡してって言ってたから」

「やだ。
社交辞令でしょ?」


グループのチャットがワイワイしてきて、
呼び掛けられたりしていた。


「俺、まだ仕事があるから、
落ちるね?」とチャットすると、


「仕事終わらん。
落ちるー」とグループにチャットしていた。


みんなから、
「お疲れー」と言われながらログアウトしてしまった。


すぐに携帯が鳴って、

「ごめん。
声、聴きたくて…」と言われて、
泣きそうになってしまって、
上手く話せなかった。


「絶対、オヤジと2人きりで会わないで?」と念押しされて、
慌ただしく慎吾さんは電話を切った。


「変なの」と呟いてゲームの続きに戻った。
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