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先生の言いなり
第5章 - Ep.4 カガイ カツドウ -
先生は私の荷物を肩にかけると、ひょいと私をお姫様抱っこして持ち上げる。

「!?」

「それじゃぁ、成海は家まで送り届けますね」

「はい、よろしくお願いします」

「文、ちゃんと治すんだよ!」

コーチと美冬に見送られ、私はそのまま先生に連れられていく。
行きと同じ、車に乗せられれば先生の表の顔が徐々に剥がれていく。

「あーあ。成海、気持ちよくなりすぎて大会早退なんて誰にも言えないなぁ?」

「っ…」

「1回いっとくか? ほら」

その言葉と共にローターの振動が強く、強くなっていく。

「やっ…ぁっ、、だ、め…だめっ…い、く、いっちゃう」

「どーぞ」

座ったまま腰が浮き足が伸びる。
ガクガクと痙攣し股が暖かくなっていく。

「おーおー。これまた盛大に…。成海のせいで車のシートびしょびしょなんだけど?」

「ごめんなさっ、……んぅ、ぁ、とめ、て…止めてください」

両手で顔を塞ぐ。
スイッチが止められ、私の頭をぽんぽんと撫でる先生。

「よく出来ました」

そう言えば、顔を覆う手を捕まれ外されたかと思えば そっと頬にキスをされる。

「せんっ…せ…?」

「さてと、行くかー」

「どこ、に?」

「…そんな格好じゃ家、帰れないだろ?服買いに行くんだよ。それまでほら、これ膝に掛けとけ」

自分の着ていたジャケットを脱ぎ私の膝に掛ける。
エナメルを後部座席に置けば運転席側へと周り車が発車した。
運転する先生と自分の膝にかけられたジャケットを見ながら自分の顔がニヤケていく。
酷いことされてるのに、嫌いになれない。
そんな自分もどうかしてる、そんなことを思いながらそっと目を閉じた。
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