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先生の言いなり
第9章 - Ep.8 ヤクメ -
帰りの電車、地味に混んでる。
ガタンゴトンと揺られ車窓から外を見る。
日が暮れ、ビルの明かりがぽつんぽつんと見え目の前のガラスには自身の顔が映る後ろには多くの人がいた。
本を読む人、携帯をいじる人、寝てる人。テスト勉強で遅くなった時の帰りの電車もこんな感じ。
普段の生活と同じなはずなのに、私は普段の学校の時とは違う背伸びをした容姿。

プライベートで先生と過ごすことが増えてからは、スキンケアをしっかりするようになった気がする。
いつまでも子供だって思われたくない。それに…
「教師」と「生徒」の関係でいられるのはあと数ヶ月。
もし、この関係が卒業後も続くのであれば先生の隣にいても恥ずかしくない女でありたい。

家に着く。真っ暗な部屋の電気をつけ夕飯とお風呂を済ませればベッドの端に申し訳なさそうに座るジンベイザメ。
つぶらな目をしてこっちを見つめている。

「君は平和そうだねぇ〜…」

わしゃわしゃとサメの頭を撫でながらポンポンと叩く。

「おやすみなさい」

そんな言葉をぬいぐるみに告げ電気を消して布団を被る。
卒業式まで4ヶ月。
3年生の残された行事と言えば修学旅行くらい。
それはそれで楽しみにして残りの学校生活を楽しもうと思う。


もちろん、先生からの躾も含めて____
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