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ひまわりの花束
第28章 自分の気持ち
「えっ!」驚いて固まる私にそうさんがおかしそうに笑う。

「そうさん、いきなり、こんな人混みでだめですよ」

慌てて身体を引き離す私を引き戻すように抱きしめて

「人混みじゃなきゃ良いの?」耳元で囁くように聞いて来る。

トクン そんな事、今ここで言わないで。

恥ずかしくなり俯いてしまう。

「そうさん、この後そうさんの部屋に行っても良いですか?」

今日ずっと言いたかった言葉を思いきって伝えてみる。

「え、何?ちーちゃん」

ニコニコしながら再びそうさんが顔を寄せて来る。

更に恥ずかしくなり俯く私に「何?可愛いんだけど」と笑いながら機嫌が良い。

そんなそうさんの姿に安心して思い切って

「あの、この後そうさんの部屋に行っても良いですか?」

「え!」驚いた顔をしたかと思うと、ニコニコと嬉しそうに笑う。

「良いよ、おいでよ。そのつもりだったし。急に改まってどうしたの? え、でもちーちゃんからって初めてじゃない?ねえ、今日はどうしちゃったの?」

驚いたように、でも嬉しそうに私の顔を覗き込んで来る。

「そうさん 酔ってますよね?」

「うん、酔ってるけど、嬉し過ぎて。え、でもちーちゃんやっぱり何か悩みでもあるの?」

「悩みは解決しました」

「解決したの?何だろう?まあいいや解決したなら」

とても機嫌が良さそうに手を繋い人混みの中駅まで歩いた。


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