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ターゲットはシニア
第4章 その3
その3


 信夫さんの家を出て、久しぶりに我が府営住宅に帰った翌日、さっそく洋子さんが訪ねてきた。

「真知子さん?あなた、ずいぶん変わったわねえ。えらい明るくなったんと違う?」

「洋子さんのおかげです。楽しかったわ、本当に楽しかった。ショウちゃんもずっといてくれてね」

「ショウちゃんも?それじゃ・・・」

「洋子さんのことは話しにたくさん出てきましたよ。三人で何して遊んだんですか?」

「キャッ、恥ずかしい。聞かないで!」
 洋子さんはそう言うと、私の顔を手で覆い隠した。
 私はその手を握って、そっと顔から離すと、洋子さんは戸惑ったような顔をして私を見ていた。

「えへへ。からかっただけですよ」と私。

 洋子さんはすぐに笑顔を取り戻し、
「それでビジネスは?いつスタートするの?」と聞いてきた。

「ええ、今日の午後八時に堺東駅前のバス停で待ち合わせです」

「やったわね。でも警察には気をつけてね。最初に受け取っちゃ駄目。ちゃんとサービスして、その人のことをよくよく観察して、間違いないと思ったらお金を請求するのよ」

「そうなんですか、知らなかった」

「これが違法行為だってのは知ってるわね。警察の敵になるんだからね」

 そうか。やっぱり私は世間知らずのお馬鹿さんだね。

「とにかく皆さんに何かお礼ができるまで一生懸命に頑張りますわ」

 洋子さんが帰ると、私は食卓の椅子にもたれて、信夫さんとショウちゃんのことを思った。今頃あの人たちは男同士で抱き合ってるんだわ。お互いの口を吸いあい、舌をからませ合い、肉茄子を頬ばり合い、そして信夫さんはショウちゃんのお尻の奥に隠れている小さな穴に肉茄子をねじ込むの。

 そこに洋子さんが混じっているのを想像する。洋子さんは裸になるとむちむちなの。自分のTシャツと短パンを汗まみれにして、母の身体を濡れタオルて拭きあげているのをを何度も見てるから、彼女が豊満なのは知っている。
 洋子さんはきっと淫乱なんだろうな。信夫さんとショウちゃん、私といるより楽しいんだろうな、と想うとジェラシーを感じる。

 そこに私が混じったら、どんなことになるかしら。

 私は洋子さんの身体に抱きついて、離れないかもしれないな。

 ぽっちゃりさん二人が抱きついてるのは暑苦しく見えるかな。


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