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義娘のつぼみ〜背徳の誘い〜
第2章 憧れの家族
「んーっ! いくっ……んふうっ!」

 漏れるの声を堪らえる理恵。下腹部が痙攣し、膣内はヒクヒクと収縮を繰り返した。

「はあ、はあ、はあ」

 武司は息も絶え絶えに、再び理恵の背中に覆い被さった。彼女の背中や首すじ、耳に舌を這わせ、口唇で吸う。

 武司の身体の重みを感じながら、理恵は自分を支えていた腕の力を緩めてシーツに突っ伏した。

 二人の結合が解かれる。武司はサイドテーブルのティッシュを抜き、彼女の秘裂から溢れ出る白濁を拭い取った。ずいぶん手慣れたものだと、彼は自分が少し可笑しく思えた。

「そうだ、いっそのこと――」

 うつ伏せのまま、絶頂の余韻に浸っていた理恵は、顔だけ向けると、荒らげた息の合間に、

「あの娘にわたしたちのことを見せちゃうのはどうかしら」

 と、思いも寄らないことを口にした。

「え? まさかこれを? その、セックスを?」

 彼女の隣に身体を横たえながら、武司は尋ねる。

「そう。お父さんとお母さんがこういう事をして、それで赤ちゃんが生まれるのよって」

「茉由だって、それくらいは知ってるでしょ。もう中学生なんだし」

「学校で教わるのは理屈だけでしょ? 実際にどういうものかは見てみないと」

 理恵が奔放な性格なのは知っていたが、まさかここまでとは……武司はどうしてよいものか、判断に困っていた。なにぶん彼にとって、茉由は初めて持つ娘なのだから。

 その反面、男女の行為を目の当たりにした時、中学生の茉由がどんな反応をするのか、武司は興味もあった。だが、実際に彼女の前で母親と交わったとして、性行為自体に嫌悪感を抱くことはないだろうか。あるいは自分を「不潔」と罵るかもしれない。そんな不安も捨てきれない。

「あの娘だっていずれはそういうことをするんだし、なにも知らずに臨むよりはいいと思うんだけど。――わたしって母親としては変なのかしら?」

 世間的に、年頃の娘を持つお母さん方はどうしているのだろう。武司には考えが及ばなかったが、理恵の考えも一概には間違っていないと思えた。

「うーん、一般的ではないかも知れないけど、間違ってもいないと俺は思うな」

 しばらく考えた末、武司は答えた。

「あなたもそう思う?」

 理恵は彼に身体を向ける。武司が「うん」と頷くと

「じゃあ、近いうちに茉由もここに呼びましょう」
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