この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
義娘のつぼみ〜背徳の誘い〜
第6章 エピローグ~父娘の行き着いた場所~
 茉由の妊娠が発覚したのは、今年の三月半ばのことだった。生理のないことを不審に思った彼女は、武司にそれを打ち明けた。産婦人科で検査したところ、妊娠二か月とのことだった。高校はすでに卒業式を済ませた後だったが、茉由はそれまでの二か月間、妊娠した状態で通学していたことになる。武司は当時、現役女子高生を妊娠させてしまったことに、少なからず後ろめたさを感じたものだった。

 六年前、茉由が中学一年だったあの日の夜、彼女の同意の上とはいえ、武司が娘の処女を奪うことになったあの日以来、父娘は時おり身体を交えていた。初めての時、武司は娘の胎内に精を放出してしまったが、その時は幸い妊娠することはなかった。

 茉由がまだ学生である以上、無闇に彼女を孕ませるわけにはいかない。そのため、二人がセックスする時、避妊は欠かせなかった。だが今年の一月、「安全日だから」という茉由の言葉を信じ、武司は彼女の膣奥で射精した。妊娠がその時のものであることは明らかだった。すぐに茉由はそれが意図的な確信犯だったことを告げる。当然、武司は娘を叱咤したが、「早くパパの赤ちゃんが欲しかった」という、茉由の涙ながらの訴えに彼は承服するしかなかった。彼女が自分の子供を宿したことに、喜びを感じたことも確かだったからだ。

 茉由は安定期に入った先月から、しばらく足が遠のいていた母・理恵の墓参りに、再び通うようになった。理恵は彼女の実家の近く、設楽家の墓で眠っている。今回は理恵の両親への挨拶も兼ねていた。

「お腹の赤ちゃん、ママにとっては孫になるんだよね?」

「うん、そうなるね」

 茉由に訊かれ、武司は答えた。

「ママに会わせたかったなあ」

 二人の記憶にある理恵は、三十二歳の若い彼女だ。生きていたとしても、今年でまだ三十八歳。もし四十前で孫を持つことになったとしたら、彼女はなんと言っただろうか。

 いや、そもそも彼女が生きていたのなら、こんなに早く茉由に子供が出来ることはなかったかも知れない。

「きっと、お母さんはその子のことも見守ってくれてるよ。茉由と同じくらいにね」

 そう言いながらも、武司はやや複雑な心境だった。


 妻の墓参りと、実家への挨拶を終えた後、武司は家へ向けて車を走らせていた。夕方の六時を過ぎても、夏の陽はまだ高い。明るいうちに家に着きそうだ。
/61ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ