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義娘のつぼみ〜背徳の誘い〜
第6章 エピローグ~父娘の行き着いた場所~
「あの……ね、パパ」
助手席の茉由は、張り出した下腹部を慈しむように抱えながら、運転席の武司に話しかけた。
彼女は未だに武司を『パパ』と呼んでいる。五月に二人の関係が親子から夫婦に変わったとき、武司は呼び方を変えられないかと茉由に相談したが、
「え? パパはパパのままでしょ?」
彼女はそう言って譲らない。
「だって、わたしのパパから、この子のパパになったんだもん」
と、茉由はまだ膨らみの目立たなかった下腹部に手を当てながら言った。
五月の時点で彼女はすでに妊娠していたのだから、さもありなん。武司は納得するほかなかった。
「ん? なんだい?」
横目で彼女に返事をする武司。
「わたし、安定期に入ったでしょ? だから……その」
顔を赤くして俯く茉由。武司には彼女の意図が全く読めなかった。
「なに? 言ってみなよ」
武司は彼女が安心するよう、笑顔を見せて尋ねた。
「産婦人科のお医者がね、言ってたの。妊娠中期の、安定期ってエッチしても大丈夫なんだって」
彼女は腰回りをモジモジとさせる。
「赤ちゃん出来たのが分かってから、パパと全然してないし……」
妊婦にとっては、四か月目くらいまでの妊娠初期が最もデリケートな時期だという。この時期の性行為は避けなければならなかった。
「……ええと、エッチしたいの?」
茉由の大胆な言葉に、武司も顔が紅潮する。浮気などしない武司も同様、ここ数か月ばかりセックスは全くしていなかった。
「う……うん」
運転席をチラリと横目で見ながら、彼女はコクリと頷いた。
「それじゃあ、今夜、久しぶりにしようか?」
「うん!」
そう返事をすると、茉由は武司に寄り添い、彼の左腕に両腕を絡めた。妊娠後、より大きくなった彼女の胸の膨らみが、武司の腕に押し当てられる。彼が左肘で、その柔らかい弾力を味わっていると、
「あ、それから……ひとつだけお願い」
と、茉由は続けた。
「ん?」
「男の人の精液はお腹の赤ちゃんによくないんだって。だから、中で出すのはダメだからね?」
「……分かった。コンドームを買ってから帰ろうか」
苦笑混じりに言うと、武司は最寄りのドラッグストアに向けてハンドルを切った。
助手席の茉由は、張り出した下腹部を慈しむように抱えながら、運転席の武司に話しかけた。
彼女は未だに武司を『パパ』と呼んでいる。五月に二人の関係が親子から夫婦に変わったとき、武司は呼び方を変えられないかと茉由に相談したが、
「え? パパはパパのままでしょ?」
彼女はそう言って譲らない。
「だって、わたしのパパから、この子のパパになったんだもん」
と、茉由はまだ膨らみの目立たなかった下腹部に手を当てながら言った。
五月の時点で彼女はすでに妊娠していたのだから、さもありなん。武司は納得するほかなかった。
「ん? なんだい?」
横目で彼女に返事をする武司。
「わたし、安定期に入ったでしょ? だから……その」
顔を赤くして俯く茉由。武司には彼女の意図が全く読めなかった。
「なに? 言ってみなよ」
武司は彼女が安心するよう、笑顔を見せて尋ねた。
「産婦人科のお医者がね、言ってたの。妊娠中期の、安定期ってエッチしても大丈夫なんだって」
彼女は腰回りをモジモジとさせる。
「赤ちゃん出来たのが分かってから、パパと全然してないし……」
妊婦にとっては、四か月目くらいまでの妊娠初期が最もデリケートな時期だという。この時期の性行為は避けなければならなかった。
「……ええと、エッチしたいの?」
茉由の大胆な言葉に、武司も顔が紅潮する。浮気などしない武司も同様、ここ数か月ばかりセックスは全くしていなかった。
「う……うん」
運転席をチラリと横目で見ながら、彼女はコクリと頷いた。
「それじゃあ、今夜、久しぶりにしようか?」
「うん!」
そう返事をすると、茉由は武司に寄り添い、彼の左腕に両腕を絡めた。妊娠後、より大きくなった彼女の胸の膨らみが、武司の腕に押し当てられる。彼が左肘で、その柔らかい弾力を味わっていると、
「あ、それから……ひとつだけお願い」
と、茉由は続けた。
「ん?」
「男の人の精液はお腹の赤ちゃんによくないんだって。だから、中で出すのはダメだからね?」
「……分かった。コンドームを買ってから帰ろうか」
苦笑混じりに言うと、武司は最寄りのドラッグストアに向けてハンドルを切った。