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義娘のつぼみ〜背徳の誘い〜
第6章 エピローグ~父娘の行き着いた場所~
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 夜が更けると、二人の寝室で、茉由はゆったりとしたマタニティウェアと、下着を脱いだ。武司の目の前に、間接照明の明かりに照らされた彼女の裸体が晒される。

 大人になった――武司は思う。けれどそれは、あくまでも茉由と出会ったばかりの、十二~三歳の頃の彼女と比べてのことだ。十九歳になったばかりの茉由は、まだどこか『少女』の名残りを漂わせている。

 だが、そんな幼さを残す彼女の顔から視線を下げると、その小柄な身体はもうすっかり成熟した『女』のそれである。胎内に子を宿している妊婦の姿が、そこにあった。幼い顔との、アンバランスさは否めなかった。

「えへへ、すっかり太っちゃったでしょ」

 上目遣いで言いながら、茉由は恥ずかしそうに俯く。すでに服を脱ぎ、ダブルベッドの端に腰掛けている武司は、全体的に肉付きのよくなった彼女の身体をそっと抱き寄せた。

「これは太ったんじゃないよ。茉由の身体がお母さんになる準備をしてるんだ」

 彼女の乳房は以前より大きくなり、先端の乳首も赤子に授乳しやすいよう大きく発達している。その乳首を含め、乳輪も色が暗く変色し、大きくなっていた。

 そのすぐ下に視線を落とすと、張り出したお腹が目に入る。この中に、彼女の子宮の中に、もうひとつの命が今も息づいている。その膨らみの下には、それほど濃くはない恥毛が茂っている。

(なんて、美しい姿なんだろう)

 武司は思った。雑誌の水着のグラビアで見るような、均整の取れたモデルのプロポーションとは明らかに違う。確かにそれらとは全くの別物だ。だが彼の目には、お腹の大きくなった茉由の裸体が、この上なく美しく映っている。

 武司は彼女の胸元に顔を埋めると、大きく息を吸い込んだ。身体が母親になる準備をしている彼女の体臭には、ほのかに乳臭さが混じっている。なんて愛おしいのだろう――武司は感動を覚えていた。
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