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狂愛の巣窟 〜crossing of love〜
第10章 【狂愛の巣窟〜ラスト・シーン〜】





危ない橋を渡らせてる。
百も承知だけど一生直らないと開き直っているのも否めない。
美味しそうだから手を伸ばす。
甘い蜜で誘い出し、わかっているのに拒んだりして、余計に欲を掻き立てて刺激する。
自らの意思で行動させるのよ。




人妻は初めてかしら。
何となくリードしてみたけど、良かった?
すぐにまた勃起してくれたのはポイント高いよ。
ありがとう、愉しませてくれて。
骨抜きにしちゃった後、下着をつけて帰る準備。




何度も引き止めようとしてきたけど、ヘアスタイルを整えてキスで誤魔化す。




「あ〜ダメダメ、もう本当にダメ」




ギュッと抱き締められてもすり抜ける。
甘えてくるのは可愛い。
初めて一線越えた日だから、本当は朝まで一緒に過ごしてあげたいけど、亨さんにお泊りだとは言ってないから。




「次も会ってくれますか?」




「うん、会う会う」




「本当ですか?デートも?」




「ん?デート?したいの?」




「はい、遠出なら手繋いで歩けますか?」




「あぁ、うん、良いよ」




「本当ですか!やった!」




何だか少し前の一颯くんを思い出す。
私、こういうタイプ弱いんだな。
髪を撫でて踵を上げる。
自分からキスをしてバイバイするの。
名残惜しいけど、なかなか帰してくれなかったけどようやくホテルを出る頃にはゲリラ豪雨も過ぎ去っていた。



















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