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狂愛の巣窟 〜crossing of love〜
第10章 【狂愛の巣窟〜ラスト・シーン〜】





コツンとテーブルに指輪と離婚届を置いた。
小さなキャリーバッグを持って行こうとした瞬間、インターホンが鳴る。
邪魔が入った。
慌てて離婚届を引き出しに仕舞い、指輪をつける。
キャリーバッグも隠した。




モニターに映る人物に固まってしまいました。




どうして……?わざとなの……?
いずれご挨拶しなければと思っていたけど会う勇気もなかった。
亨さんが寄こした刺客なら、なんて貪欲な人なの。
私のことは何でも知ってるつもり?
今、この人に会えば私は確実にあなたの思い通りになるでしょうね。




「はい、今開けます」




恐る恐るドアを開けると勢いよく中に入って来た2人の人物。




「遅かったじゃないか、何をしていた?亨は行ったんだろう?」




「すみません、ちょっと今日は体調が良くなくて……」




演技だと簡単に見抜かれてしまうのは全部筒抜けだからでしょうか。




「顔をよく見せなさい」




顎クイされてマジマジと見られる。
耐えきれなくなり私から目を逸らしました。
どうして、こんな時に限って嗅ぎ付けて来るの。




「良い顔だ」と言われて思わず視線を戻す。
これのどこが……?




「溜まってるだろう?今すぐ解してやる」




身体のラインに触れてきた手を咄嗟に拒みます。




「やめてください、お義父さま、今日は本当に…っ」




背後に回って私を止めてきたのはお義兄さまです。
何度も何度も関係を持った仲です。
二の腕を掴まれただけで疼いてしまう私もどうかと思う。
でも、離れようとしていた手前、覆すわけにもいかないのです。




「すみません、今日はお引き取りください………ダメ…っ」




ソファーに腰掛けたお義兄さまの膝上に座らされた私は、足をM字に開かれお義父さまにショーツ越しにクンニされている。
熱い息がそのまま掛かりビクンと反応してしまった私を嘲笑う。




「寂しかったか?亨に相手されんで」




やっぱり何もかも知られてる。
此処へ寄こしたのも亨さんの指示だ。
私が何処にも行かないように見張りでも頼んだのね。




「あぁ、少し舐めただけでオマンコ疼いとるぞ?久しぶりに欲しいか?」









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