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性神がこの世に放った獣たち~ 叛
第1章 初めての夜
 初夜という言葉をご存じだろうか?
 私が妻を初めて抱いた夜、妻が初めて私に抱かれた夜のこと。
 結婚式を終え、二週間かけてヨーロッパを巡る新婚旅行に出かける前日、私と妻は都内のTホテルに宿泊した。夕食はルームサービスだったのだが、お恥ずかしい話、私はその時何を食べたのか覚えていない。時々私は食べるふりをしながら、すました顔で食べ物を口に運ぶ妻の様子を窺っていた。サラブレッドは食べ方も上品だった。ようやく駄馬の私も妻の世界に入ることができる。
 私を雑用係のように扱い、こき使っていた教授の娘と交わる。ついに上流階級の女が抱ける。それを考えると、喜びと嬉しさで、私の股間は爆発しそうなくらい膨らんでいった。
 金を払って女とは何度か寝た。勉強と研究に明け暮れた私は、女と付き合ったことがない。つまり私は素人童貞だったのだ。これから頂く女は極上物だ。私は自分の興奮を教授の娘に悟られないように必死だった。女に飢えている姿を見せるわけにはいかない。ベッドの上で教授の娘を裸にした時に、男の本性を現わせばいい。
 泣こうが喚こうが、教授の娘を私は貪る。遠慮なんかはいらない。教授の娘は私のものだ。どう扱おうが、私の自由。教授の娘の肉体を支配する。お嬢様の秘穴に挿入し、子宮に精液を放った時、教授の娘は私の妻になる。
 ロンドンに留学の経験のある私は、留学時代思う存分ヨーロッパを隅々まで旅して回った。正直に言えば、新婚旅行でヨーロッパに行こうが行くまいが、私にはどうでもいいことだ。ヨーロッパ旅行は妻のリクエストだった。きっと妻は、英語が話せる私を通訳か荷物持ちだと思っているに違いない。
 それより二週間このホテルのこの部屋で教授の娘を犯し続けたい。二週間部屋に閉じこもり、ドアを閉め、どこにも出かけずに教授の娘とやりまくる。血統証付の教授の娘と雑種の私の交尾。教授の娘に種付けすることは私の役目なのだ。義父の教授だってそれを願っているに違いない。後ろめたさを感じることなく正々堂々と教授の娘を犯れる。由緒正しい家で育てられた妻を雌犬に貶める。教授の娘はどんな声を出して喘ぐのか、おま×この味はどんなものなのか? 私は舌なめずりしてその瞬間を待った。
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