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濡花 ~義理の父親に堕とされていく若妻~
第11章 夫との夜
花怜はお風呂から上がり、髪をアップに纏める。
スウェット風の部屋着の上にフリースを羽織るとリビングへと向かった。
やはり田舎の冬に比べると温かい。
さすがにピザだけではと冷蔵庫を開けてサラダを作っていった。

「あなたもお風呂入ってきたら…」

「あぁ…そうだな…出たらピザが来そうな時間になるか…」

花怜は夫がお風呂に入っている間にスマホを確認してみた。
義父からの連絡はなかった。

【お義父さん…今頃何してるんだろ…】

最初はあんなに拒絶したのに、どこか連絡を心待ちにしていることに戸惑いを感じる。
お腹の下辺りに指を這わしてみる。

【あんなに大きいのが挿ってたんだ…】

思い出すと身体の芯が疼いた。
そして旅館での夜…誰かに覗き見られながら奥深くに出された瞬間の絶頂…じわりとショーツを濡らす感覚に恥じらいを覚えてしまう。

【何を考えているの…私は…】

しばらくはまた夫と二人きりの生活が続く。
冷蔵庫からタッパーを取り出し、器に筑前煮を盛り付けていく。
すると、インターフォンが鳴り花怜はオートロックの解除ボタンを押した。

夫はバスタオルを首に下げてパジャマ姿で戻ってきた。

「いま、ピザ来たわよ…筑前煮温めるから少し待ってね…」

「あぁ…花怜はビールは?…」

「私はやめとく…」

孝一は自らのグラスと冷蔵庫からビールをだしてダイニングテーブルの席に着いた。
カウンターキッチンで仕度する妻を眺めながら…

「それで、親父とお袋は元気だった?…」

「え、えぇ…二人とも元気だったわよ…いつも優しくしてくれて楽しかったわ…」

「まぁ、親父は花怜のこと大好きだからな…」

花怜はドキッとしながらも言葉を濁した。

「はい、冷めないうちに食べましょ…」

その後も実家での話を夫は続けた。
もちろん、義父とのことには触れれるはずもない。
後ろめたさを感じながらも、温泉に連れていってもらったことや、義母に料理を教わったことなど話をしていった。

「お腹いっぱいだな…筑前煮美味しかったけどやっぱりご飯と一緒に食べたいな…」

「そうよね…明日はちゃんと作るから、残りはしまっておくね…」

「頼むよ…。そうだ、親父から電話があったよ…。あんまり花怜に寂しい想いをさせるなって言われたよ…。ごめんな…忙しいからってあんまりかまってやれなくて…」
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