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濡花 ~義理の父親に堕とされていく若妻~
第12章 章間④
卓司の住む街中にも雪が積もったある日、良子が入院した。
大腸癌とのことだったが早期発見で手術をすることになった。
発覚から1ヶ月後、無事に手術を受け成功した。
入院事態は長くはなかったが経過観察の通院やらで、卓司が家を空けることは難しかった。

加えて良子は孝一への連絡を頑なに拒んだ。

「手術すれば大丈夫なんだからいちいち伝えなくてもいいわよ…。仕事大変なんだから心配させたくないの…」

妻はそう言い張った。
卓司は孝一よりも花怜のことが気にはなったが、妻にああ言われては本当のことは伝えられなかった。
それから数回LINEで連絡はとったものの…野菜や米を送るといった内容で秘密めいたことなど一切なかった。

花怜は最初の1ヶ月は義父からの連絡を待っていた。
生理も来てどちらの子も身籠らなかったことに胸を撫で下ろした。
その後、ようやく届いたLINEはいかにも夫の父親からといった内容だった。
あれだけ自分の女扱いし、呼び捨てで呼んでいたのに文面では…花怜さん…だった。
花怜から誘うような真似はできなかった。
義母が入院していることなんて知らせてももらえなかった。

春が過ぎ、初夏を迎える頃には花怜は以前の日常を取り戻していた。
義父のことを考えることもあるが、やはり孝一を支え今の生活を守ることが一番だと思い直していた。
夫は相変わらず忙しい。
一人で過ごす時間が多い日常。
この寂しいという感情に魔が差した。
今では義父とのことはそんな風に思うことにしていた。

テレビで梅雨入りが発表されたとの報道を目にした夜、夫が唐突に伝えてきた。

「花怜…来週の週末親父がこっちに来るから…なんかこっちに友人がいるとかで会いに来るんだって…。うちに二泊ほど泊めるからよろしくな…」

「ちょっと待って来週の週末ってあなた出張でしょ…。お義父さんはホテルに泊まってもらった方がいいんじゃないの…」

「別にいいじゃないか…親父とは仲いいんだから…。それにもうここに泊まれって言ってあるよ…今更他所に泊まれなんて言えないよ…」

【お義父さんと二人きり…】

夫の口振りでは断れそうにない。
義父は友人に会いに来る…私に会いに来るわけじゃない。

【ようやく忘れることができたと思ったのに…】

本当にそうだろうか。
およそ半年ぶりに義父と再会する。
花怜はどうしようもない胸騒ぎを覚えていた。
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