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濡花 ~義理の父親に堕とされていく若妻~
第13章 再会
義父が訪ねて来ると言われてから、花怜はどこかそわそわとしていた。

半年もの間、誘って来なかったのだ。
もしかしたら、義父も後悔したのではと思ったこともあった。
夫から出張で不在だと聞いていないはずはないだろう。
それでもここに泊まると言っているのだ。
あの義父が何もしてこないとは考えづらかった。

【絶対に隙を見せないようにしないと…】

花怜の中では終わったこと…そう自分に言い聞かせる。
そして、悪い予感はすぐに的中することとなった。

義父の来訪が二日後に迫った午後、買い物から帰るとレターボックスに不在伝票が投函されていた。
宅配ボックスには小さな箱が入っていた。
差出人は義父だった。
部屋に戻ると宛名が花怜だったこともあり開けてみる。
中には更に紙袋が入っていた。
紙袋を覗き込んでもすぐには何か解らなかった。
手に取り出し中身が何か理解した瞬間、床にそれを落とした。

【ほんとに…信じられない…】

床に落ちた黒い布切れを拾い上げる。
ブラとショーツの形をしていたが、それは下着と呼べるものには思えなかった。
薄い透け透けのレース生地。
ブラカップには縦に大きくスリットが入っていて、途中リボンがついていた。
ショーツに至ってはもはや紐だった。
前の部分に小さな布地があるものの、本来二枚重ねのクロッチの部分には透ける布すら無かった。
花怜はすぐに紙袋に戻すと…寝室のクローゼットを開いた。
下着の並べられた引き出しを開けると一番奥に隠すようにしまいこんだ。
そして改めて義父に対して苛立ちを覚える。

【こんなもの送ってきて、どういうつもりなの…】

最初は何度、会いたいと連絡しようとしたことか。
それを今更、夫伝いに聞かされ、唐突にこんなものを送りつけてきたことに怒りさえ感じていた。

【結局、都合のいい女くらいにしか思ってないのよ…】

絶対に同じことを繰り返さないと強く思った。
最初の夜は夫がまだいるからなんとかなると思っていた。
問題は次の日、夫が出張でいない夜だった。
昼間は義父も友人に会いに出かけるだろう。
私も何か理由をつけて、友人のところに泊まりに行こうか…そんなことを考えているとスマホが着信を知らせてきた。
ディスプレイには、義父とわかる文字が浮かんでいた。
花怜は無視をしようかと暫く見つめていた。
なかなか鳴り止まない着信音に通話をタップした。
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