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濡花 ~義理の父親に堕とされていく若妻~
第26章 章間⑨
花怜がマンションに一人で戻る。
孝一が一緒だと言われても面白くはなかった。
隣にはあの黒木がいるのだから…。

卓司にとっては思惑通りの筈だった。
第三者を捲き込み、花怜の羞恥心を煽り更なる深みに墜としていく。
順調に事を運んだつもりだったが黒木があそこまで頑張るとは思ってもみなかった。
がたいは良さそうだと思い誘ったが、あんな逸物まで所持していたとは誤算だった。

義父はその夜いつにも増して激しかった。
息子から嫁を奪った時とは違う、いつもの余裕が感じられない。
花怜を惑わす男よりも自分の方が凄いのだと刻み込むように、これでもかと犯してくる。
四つん這いで後ろから…仰向けにされて打ち込まれながらもずっと枕で顔を覆っていた。
いくら眠っているとはいえ義母が階下にいる中、花怜は声を絞ることすらできなかった。
防音の整ったマンションの時のように、二人がかりで責め立てられたあの日のように、枕に口を押しつけ喘ぎまくった。
確かめられることもなく子宮の中に吐き出されていく。
私も欲しくて堪らなかった。

「花怜っ…お前は私の女なんだっ…私の子を孕めっ…わかったかっ…」

「ぁぁあっ…お義父さんっ…激しぃっよおっ……だめっ…もう逝くっ……きてぇっ……そのままっ……ぁぁっ、逝っくぅぅっ……ぁぁあんっ……」

それから出発する日まで義父は二日と開けず抱きに来た。
そんな日々を過ごしながら、夫と連絡を取り合い…隙を見て黒木とメッセージの交換を繰り返していった。


「今回はほんとに孝一は来るんだろうな…」

「はい…昨日も連絡しましたから……」

「もう…お父さんが花怜さんの旦那みたいじゃないの…」

義母は呆れたように義父の肩を叩いた。

「じゃあ…お義父さん、お義母さん…いってきますね……」

義父に町内会の寄り合いがあるのが幸いした。
家から一人で駅に向かえる。
義父母に挨拶をするとタクシーの運転手がキャリーバックをトランクに積んでくれる。
義父は最後まで心配そうだった。
花怜は凄く緊張していた。
それを悟られないよういつも通りに振る舞った。
タクシーが角を曲がり家が見えなくなると、ようやく深い溜め息をついた。

在来線から新幹線へと乗り継いていく。
前回とは違う普通の指定席。
あの時ほどホームに人も多くはない。
隣には誰もいない窓側の席から車窓の流れる景色を眺めていた。
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