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濡花 ~義理の父親に堕とされていく若妻~
第34章 花怜と涼華 ~本章~
涼華はまたイラついた。

「わかってるの?……お姉ちゃんはお義兄さんって旦那がいるじゃない……悪いと思ってるなら……あぁ…そうか…そうよね……お義父さんから離れられなくなってるんだ……気持ちいいもんね……お義父さんのセックス……」

今度は花怜が真っ赤になる。

「そうよ……昔のことは私が悪いと思ってる……。涼華の言う通りよ……お義父さんから離れられなくなってる……」

卓司が口を挟んだ。

「照れるじゃないか……美人姉妹に取り合ってもらえるなんてね……。花怜は私の女だからね…嫌がっても離しはしないな……。二人とももういいだろ……」

「お義父さんはどうするつもりなんですか?……涼華まで呼んで……どっちか決めてくれるんですか?……」

花怜は中立を保つような義父を問い詰めた。

「そうね…決めてもらいましょうよ……。お義父さん…部屋に戻ったらしましょうよ……お姉ちゃんよりいいって認めてくれたら私を一番にしてくださいね……」

「ほう……そりゃおもしろそうだな…。だが先ずは腹ごしらえが先だ……二人とも中居さんが料理を運べなくて困ってるって気づいているのかな……」

引き戸の向こうに立ち尽くしていた中居が気恥ずかしそうに声をかけてきた。

「お話し中に失礼いたします…温かいお料理をお待ちいたしました…」

「あぁ…すまないね……話の内容は聞こえたのかい?……」

中居は困ったように苦笑していた。

「いえ…お客様のプライベートなことなど聞くわけございませんから…」

花怜は聞かれていたんだと恥ずかしさに俯いた。

涼華は気にする素振りもない。

「お義父さん…次は何を飲まれますか?……」

「じゃあ…冷酒を貰おうかな…」

中居がお猪口の数を確認してくる。

「…三つください……」

そう答えたのは花怜だった。

花怜は喉がカラカラになっていた。

【本気なの?……お義父さんに選んでもらうって……。涼華は私の前でお義父さんとセックスできるの?……私もしなきゃいけないっこと?……】

赤の他人に視られるのとは訳が違う。
海での経験や…黒木とのことがあっても…実の妹の前でだなんて恥ずかしいどころの話ではなかった。

食事を再開した涼華が囁いた。

「絶対に負けないから…恥ずかしいならオナニーしながら見ててもいいよ……」

花怜は顔を上げて料理に箸を伸ばしていった。
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