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私の彼は…若頭なんです。
第2章 痛む傷。

「心和、俺の右腹に傷跡があるのを知ってたか?」


今も尚チクチクと痛む傷跡をさすりながら心和に問う。



心和は俺の顔をジッと見つめながらコクリと頷く。それを確認した俺はまた続けた。


「この傷後は10年も前の物で親友によって刺された傷跡だ。」



「えっ…」

その言葉で見る見るうちに心和の顔が青ざめていく。


こんな風になるのが目に見えていたから言いたくなかったんだ。


でも……。



「続けて話すぞ、親友の名は磯谷・貢(いそがい・みつぐ)」

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