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You were born to be mine
第5章 新章
車の中でも咲希はピクリともせんかった。
何となく幸せそうな顔をして寝息を立ててた。
そういや、咲希の寝顔を見るん初めてやな。
いっつもオレが先に寝るし、起きるんは咲希が先やし。
子供みたいな寝顔でめっちゃ可愛い。

少しゆっくり目に走って帰宅。
駐車場に車を停めて咲希に声掛ける。


「咲希、さ~き! 家着いたで。」

「ん~(|| ゜Д゜) 何で??? 何で陵ちんおるん??? え、え???」

「まぁエエやん。後でな。とにかく帰ろ。」

「うん、こんな時間やし手ぇ繋いで帰ろ!?」

「せやな。」


夜道を二人で寄り添って歩く。


「大丈夫か? 気持ち悪ないか?」

「大丈夫~。思い出してきたぁ。サキが陵ちんに電話したんや。」

「そうやね。」

「そんでお迎え頼んで…」

「そんで?」

「みんなでファミレス行って…そっから判らん~」

「そうな。あ、車ん中で咲希の携帯何回もブルってたで。」

「ウソ!? あ~いっぱい来てる~。」


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