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You were born to be mine
第7章 新章 3話
「咲希ぃ、お風呂溜まったで~」


部屋に戻ると咲希はベッドに突っ伏してうたた寝してた。
引っ越しで疲れたもんなぁ…
そっと近づいて顔を眺める。
スッピンの咲希はまだあどけなさが残ってる。

なんでオレなんやろ?
ふと思う。

ま、エエか。
この顔、眺められるんやったら。

咲希がうっすら目を開ける。
オレを確認するとまた目を閉じた。
幸せそうな笑顔を浮かべて。

その顔を見て満ち足りた気持ちになる。

聞こえてるかどうかしらんけど言ってみる。


「ありがとう、オレの前に現れてくれて。」


咲希は目を閉じたままオレの手を探して握って、眠そうな声で答えた。


「サキは…陵ちん…の…ため…だけ…に生まれて…zzz」


オレは咲希を抱き上げてベッドに寝かせた。
咲希は絡めた手を放そうとせぇへん。
しゃあないからそのまま寝ることに。



ふとした拍子に目が覚めた。
いつの間にか寝てたみたいや。
咲希が笑顔でこっちを見つめてた。


「起きてたん?」

「うん。」

「いつから?」

「う~ん、わからん(^^)」

「何でそんな笑顔なん?」

「ヒヒヒ(о´∀`о)」

「気持ち悪いって……」

「男にはわからんよ~♪ この気持ちわ。」

「とりあえず言うてみ。 気持ち悪いから。」

「やってな、目が覚めて最初に映るのが自分の好きな人やねんで、これ以上の幸せないやん!?」

「ふぅ~ん!?」

「陵ちん、ベランダ出てみぃひん?」

「エエけど?」


ウチのベランダは少しルーフバルコニーっぽくなってて広い。
テーブルセットを置いてるくらい。
上着を羽織ってベランダにでる。


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