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羊にご用心!?
第4章 ~お嬢様、朝食の時間です~
食欲を誘う甘い香りが鼻をくすぐる。
リリムはゆっくりとまぶたを開けた。
「お嬢様、おはようございます」
ニコッと微笑むアル、リリムは彼をジッと見たまま、ぼーっとしていた。
身体が重い……身体の熱がまだ冷めてないかのように、ジンジンと下腹部が痛い。
「起きれますか?」
「無理……身体がダルイ」
「お腹すいてないですか? 朝食の準備をしてますが?」
食欲はどちらかというとあまりない。
だけど、部屋を漂う甘い香りにお腹が反応する。
「喉乾いた……」
「では、飲み物をお持ちしましょう」
視界に消えたアルをリリムは追うように彼を見る。
コポコポとお湯をポットに注ぎいれ、アルは再びリリムの元に来る。