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羊にご用心!?
第2章 ~お嬢様、躾のお時間です~
「お嬢様、ワタシはあなた様に助けて頂いた身で御座います。どうぞお嬢様のお好きに扱って下さい」
「好きにって言われても」
「至らぬ身では御座いますが、誠心誠意お仕えいたします」
────助けたと言っても首皮一枚くっついてるだけだけど。
だが、不思議とこうしていると、それは紳士のようにでもある。
アルの立ち振る舞いにどこか気品すら感じる。
少年のように愛らしいアルが自分の知らない人のようで犬コロのアルじゃないみたい。
けど、鏡越しに目があえばニコッと微笑み、いつものアルだった。