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羊にご用心!?
第2章 ~お嬢様、躾のお時間です~



 香油は香りを楽しむもので身体に使ってもいい、そして身体を拭くならコットンタオルを使うようにとリリムは、アルに説明する。

「舐めるなんて論外よ、執事以前に人としてやっていいことじゃない」

「すみませんお嬢様、どうやらワタシは躾の悪い犬みたいです。余りにもお嬢様の首筋が美味しそうだったもので」


 リリムは、一瞬アルが何を言っているのかわからなく、呆然と固まったようにアルを見ていた。

「鳴いてるお嬢様はとても可愛らしかったです」

 と、ニコリっと微笑む。

 そして、何事もなかったように耳飾りをリリムにつけた。

 耳に触れるアルの手がやはりくすぐったい。


「わざと舐めたの?」

「はい、ダメでしたか?」

 リリムは、途端恥ずかしくなり頬を赤らげてしまう。

「可愛い、お嬢様」

 クスッと微笑み、アルはリリムのこめかみに口づけをする。

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