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羊にご用心!?
第3章 ~お嬢様、湯浴みの時間です~
「さ、お嬢様」
「ま、待ちなさい。ねぇ、アル、どう考えてもおかしいわよ? 湯浴みよ?」
「はい、ですが旦那様もしっかりとお嬢様のお世話をするようにと仰りましたので」
本日のアルは珍しく大きな失敗もなく、夕餉の時に父は「さすが、リリム」と褒めてくれた。
正直、別にこれと言って何もしてないのだが。
「お嬢様、もしやワタシを意識してらっしゃいますか?」
「なっ、い、意識なんて」
「お嬢様が意識して下さるのは嬉しいですが、ワタシの事は犬とでも思いください」
「う、嬉しいって、何勘違いしてるのっ! 私は別に……」
「そうですか? では、参りましょお嬢様」