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羊にご用心!?
第3章 ~お嬢様、湯浴みの時間です~
「マシュマロのように柔らかいですねお嬢様」
「こ、こんな時に何を呑気なことを」
「本当はずっと触れたかった。お嬢様……お慕いもうしております、ワタシはアナタ様が好きです」
ああ、出来ればそのセリフ違うときに訊きたかった。
リリムは途端力が抜けるように抗うことをやめてしまう。
好きだと、犬コロのような、でもそうじゃないアルが自分の事を「好きだ」と、言う。
その言葉にリリムは胸のモヤモヤがすっーと溶け、変わりにドキドキが高鳴りだす。
「す、好きなら我慢しなさいよ」
「申し訳ございませんお嬢様、ですが事が終った後ではその言葉はまやかしのようになってしまうかと」
リリムは気持ちではなく行為の事を言ったのだが、やはり、どこかズレてるアル。