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羊にご用心!?
第3章 ~お嬢様、湯浴みの時間です~
「あっ……や、だ」
アルは湯用着を脱がせようと手をかけた。
リリムは反射的に声をあげ、身を守るように胸に腕を回す。
「直接は触らせない主義なのですか?」
「ち、違うったら。こんな事したことない」
ようやく、それをつたえることができ、それと同時に自分が何てふしだらな事をしているのか、身体がカタカタと震えてくる。
「本当に?」
「当たり前よ、嫁入り前の娘なのよ」
「…………でも、口づけは」
「それも初めて…………」
「初めてだと、価値をつけるのは女性のよくつかう手です」
「ひどい……アル、私なんて誰も相手するわけないのに」
震える身体をアルはぎゅっと抱きしめた。
「良かった……」
トンっ、と、アルの頭が首元に触れる。
濡れた銀糸の髪がヒヤッと首筋に触れ、リリムはピクッと首をくすめる。