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羊にご用心!?
第4章 ~お嬢様、朝食の時間です~

「ゆっくり挿れますから」

 アルは優しく囁き唇に触れる。

「力抜いて……お嬢様」

 アルの艶やかなスカイブルーの瞳に見つめられ、優しく髪を撫でられる。

 口づけの合間に囁く彼の声は、まるで眠りにでもさそうかのように優しい。

 心地よい低音、アルの囁きにお嬢様の躯から余計な力が抜けてゆく。

 それを彼も感じ、大きな瞳を細め微笑む。
 その表情はとても淫らな行為をしてるものとは思えないほど、優美で魅入ってしまう。



 アルは指の第二関節まで沈め、内部を探りくちくちと指を動かす。

 次第に異物感は消えすっーと吸い込むように指が奥に入ってゆく。


「あ…………」

 あんなに拒んだように押し返していた指が、なじむように中へ入る感覚に思わずリリムは声を洩らす。

「痛いですか?」

 優しく問うアルに、リリムはキョトンとした表情で横に首を振る。


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