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疑似恋愛(仮)
第9章 ~いたずら~
「送るよ」



「え?…いいよ」



「夜に女の子一人で帰らせられないよ」



やっぱり遼介は優しい。以前と全く変わる事なく百合に接してくれた。



百合は安心した。



「ありがとう…じゃあ…」




百合は遼介に送ってもらう事にした。





以前と変わらない…とはいえ久しぶりな事もあり、道中会話らしい会話はなかった。




【もう家に着いちゃう】




百合は圭太がいない寂しさもあり、一人になりたくなかった。



勇気を出して



「ね?上がってお茶でもしない?…その…久しぶりだし…」



と言ってみた。




「でも…圭…いないし…平気なの?」



「ふふふ。親友でしょ?平気だよ…それに…」


そこで百合は口を閉ざした。



遼介は百合の言葉の続きが気になったが、百合と離れたくないのが正直な気持ちだったので



「じゃあ…お茶だけいただこうかな」



と家に上がることにした。




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