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第4章 初めてのスキル

「うわっ、ど、泥棒か！？」
「きゃぁ！」

反射的にしゃがんで体を隠すリリナ。扉の入り口には大きな男が立っており、ほぼ全裸の美少女と、タンスの前に大量に衣服が散らばっている光景を目の当たりにして驚いている。男は三十代後半くらいの見た目で、手には銃を持っており、おそらく猟師といったところか。この山小屋に住んでいるのは彼だったのだろう。

「す、すみません・・・勝手に入ったりして・・・。あ、あのっ、お願いです！何か着るものを・・・貸していただけないでしょうか？」

しゃがんで体を隠し、恥ずかしさで頬を赤らめながら、上目遣いでお願いをしてくる美少女に、男はすっかり目を奪われてしまう。しかしすぐに、いやらしい笑みを浮かべて話しかけてきた。

「勝手に部屋を漁っておきながら、見つかったら服を寄越せとは、図々しい泥棒だな。お前がやっていることは、立派な犯罪だぞ。このまま役人に突き出してしまおうかなあ」

「そ、そんな・・・ごめんなさい、謝りますから、どうかそれだけは・・・。わ、悪気は無かったんですっ・・・！」

役人というと、元の世界で言う警察のようなものだろうか。こんな格好のまま突き出されてしまってはたまらない。何とか男の怒りを収めようと、謝罪を続けるリリナ。