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第7章 門番の取り調べ

ようやくヒューガイアの目前まで辿り着いたが、スライムが次に栄養補給をし始めるタイミングが全く読めないので、不安で一杯になっているリリナ。これからは街中に入り人目に付くこととなるため、先ほどのような醜態を晒すことはとてもできない。

町の出入り口である、左右の壁に挟まれた門の前まで進む。現在は昼間なので門は完全に開かれており、門番が二人立っている。どちらも屈強そうな男だ。人々は自由に出入りしているようで、特に門番による持ち物検査などがなされている様子もない。

しかし、他の人々と同じように門を通ろうとしたリリナの前に、門番が前に立ち塞がる。突然大男に行く手を阻まれて驚くリリナ。さらにもう一人の門番が横からリリナの両腕を掴んで体の前で揃えさせ、ガチャリと手錠をかけてきた。

「え、えぇっ！その、私は、怪しいものでは・・・」
「何を言う、人間に化けおって」

人間に化ける？？何を言っているのだろう。

「俺たちのジョブ "ゲートキーパー" は、スキル "モンスター探知" を使えるのだ。そのようなことも知らないとはよほど間抜けなモンスターのようだな」