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第7章 門番の取り調べ

「お前のように、たまに人間に化けて潜り込もうとするモンスターがいるが、それを捕えるのも俺たちの役目だ。さあこっちにこい！」

門番のうちの一人が、取り調べ部屋にリリナを連行する。訳の分からないまま、手錠に括り付けられた縄を引かれ、仕方なく門番に付いていくリリナ。取り調べ部屋に入ると立派な風格の男が一人座り、書類を確認していた。外見からすると、三十代半ば～後半といったところだろうか。

「ラフィン団長！人間に化けたモンスターを一匹捕らえました」
「なんだ、また一匹潜り込んだか」

ため息をつきながら、その男がリリナの方へ顔を向ける。リリナの顔を見て、なぜか一瞬驚いたような表情を見せたが、またすぐに険しい顔に戻った。報告後、門番はリリナへの尋問を始める。

「おい、抵抗しても無駄だぞ。こちらにいらっしゃるラフィン団長は、この国最強の騎士であらせられる。団長が在席の際に捕まるとは、運が無いモンスターだな。さあ、我が国に潜り込もうとした目的を言え」
「あっ、いえ、あの・・・私はモンスターでは・・・」