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エロ本を拾った女子高生
第1章 遭遇
中に入っていたのは女性の裸が写っている雑誌、いわゆるエロ本だった。
エロ本なんて見た事もない小陽でも、それが何なのかくらいは直観的にわかった。

(これ、エッチな本、だよね…。)
その瞬間、小陽は半分まで取り出した雑誌を封筒の中に戻した。
それと同時に、この封筒を手に取ってしまったことを後悔した。

(こんなの、どうしたらいいの?)
持ち主を探すことなんてあり得ない。
ただ、このまま置いていったとしても、まるで自分が捨てていったように見えてしまう。
いま小陽に出来ることは、そのまま持ち帰ってしまうことしか選択肢が無い気がした。

(余計なことしなければよかったよ…。)

反省しながら封筒をリュックに押し込んだ小陽だったが、少しだけワクワクする気持ちもあった。
自分には全く縁が無かったものが偶然手に入ってしまった。
幼い小陽でも、性に対する興味が全くないわけでもなかった。

(仕方ないよね…。それに、子供が拾ったら良くないから…。)
そんな言い訳を心の中でしながら自宅へ向う小陽だったが、その足取りはいつも以上に速足となっていた。
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