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無垢な彼女
第5章 分析彼氏
ドッシャーーツ
外は土砂降りの雨だった。
嘘吐いて保健室にいたからバチが当たったのかもなぁ。
傘持ってないのにどうしよう…
「ありゃー!雨すごーい!雷もゴロゴロだぁ」
校舎から出られずに立ち尽くしていると後ろからそんな声が聞こえた。
振り返ると同じクラスの小山さんがいた。
小山さんは小さくて可愛いくて愛嬌のある子で、話したことなかったけど名前だけ知っていた。
誰に話し掛けてるのかと思って周りを見渡すけど誰もいない…私に話しかけてる?
こっち見てるしそうなのかも。
「…そ、そうだねぇ…すぐ止むといいんだけど…」
「すぐ止まないよ!すぐ止んだら駄目なのー!」
「え?どうして?」
「あのね…今日彼氏の淳君がね委員会なの!遅くなりそうだから先に帰ってなさいって言われたんだけど、こんな雨すごいから先に帰れないでしょー?この雨だったら待ってても大丈夫かな?」
「えっと…つまり、小山さんは本当は彼氏さんの事待って一緒に帰りたいって事でいいのかな」
「優菜ちゃんわかってくれるー!?」
小山さんは私の手を握った。