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無垢な彼女
第5章 分析彼氏
体育の授業が終わって琴美ちゃんと更衣室から教室に向かっている時の事だ。
「優菜、久しぶり」
「あ!夏樹(ナツキ)ちゃん…」
夏樹ちゃんとは、去年のクラスで数少ない仲のよかったお友達。
あの遠退いて行ってしまったお友達で、あの日以来話し掛けることも話し掛けられることもなくて疎遠になっていた。
突然前みたいに声を掛けてきてもらえて素直に嬉しかった。
「最近全然話せてなかったね。あのさ、今日のお昼一緒に食べない?」
「え!?うんっ!久しぶりだから嬉しい!」
「じゃあ、お昼ね」
いつも鴨宮君とお昼ご飯食べてるけど、今日は断ろう。
「前のクラスのお友達ー?」
「うんっ…久しぶりに話したぁ」
「優菜ちゃん嬉しそう!良かったねー」
教室に戻って鴨宮君にお昼の事を話した。
「…わかった」
「あ、お弁当渡しておくね」
「……ん。ありがとう」
付き合ってから鴨宮君のお弁当も作ってあげてたりする。
大野君や武山君にこっそり鴨宮君の嫌いな物を聞いたりして、結構頑張って作ってるだけあって毎回残さず食べてくれる。
それで鴨宮君が一番喋るエッチが終わった後のまったりタイムの時にお弁当の何がおいしかったとか言ってもらえたりして…それだけの事で幸せだった。