この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
無垢な彼女
第5章 分析彼氏
先生の言う通り次の時間までにはいつもの鴨宮君に戻っていた。
お昼休みになってお弁当を食べる前に私は夏樹ちゃんと話すことにした。
「…俺も行く」
「鴨宮君は待ってて…私、一人で大丈夫だから…すぐ戻ってくるから」
私は一人で夏樹ちゃんのところに行った。
「…なに?あんたの彼氏にキスされてこっちは迷惑してんだけど」
「えー?夏樹、鴨宮とキスしたの?」
「どうだった?やっぱり上手いの?」
「全然!顔が良いだけだから技術はないんじゃなーい?」
え?何でそういうことになってるの?
「夏樹ちゃん…私の悪口はいくらでも言って良いから、琴美ちゃんや鴨宮君の事よく知りもしないで悪く言わないで」
「いちいちそんな事言いに来たの?完全にあっち側に行くんだ?せっかくまた前みたいにこっちのグループに入れてあげようと思ったのに!そっちで痛い目にあってももう面倒みてあげないから」
「…私が新しいクラスになって友達出来なかった時突き放したのは夏樹ちゃんだよ?私、嘘吐く夏樹ちゃんより鴨宮君のこと信じるから」
「なんで鴨宮の言うこと信じるの!?優菜と一緒にいる時間長かったの私でしょ?私の事信じられないの?私…無理やりキスされたんだよ?」
「絶対鴨宮君はそんな事してない」
「本当に私が…鴨宮にキスしてくれたら優菜とはもう関わらないなんて言うと思うの?私が悪者みたいじゃない!鴨宮はそうやって私の事悪者にして優菜の事信じ込ませようとしてるんだよ!」
夏樹ちゃんにこの事を明らかにしてもらうために粘ったのが上手くいった。